多汗症を治したい

多汗症とワキガ

女医

汗に対する悩みとは、人によってさまざまな悩みがあげられます。その中でも代表的な悩みをあげるとすると、「多汗症」と「ワキガ」の二つがあげられるのではないでしょうか。これを聞いて、「多汗症とワキガって、同じなんじゃないの?」と考える方も少なくはありません。このように、多汗症とワキガを同じ症状だと勘違いする方が多く見られますが、実はそれらは、全く異なる症状となっているのです。
多汗症とは、通常よりも大量の汗をかいてしまう症状のことを指します。特にニオイがキツイという訳ではなく、とにかく大量の汗をかいてしまうのです。それにより、多汗症の方の中には、「汗染みが気になって、色物の服を着ることに抵抗がある」「グレイ色をした衣類は絶対に着ることができない」と考える方が多く見られます。また、「緊張してしまうと尋常ではないほどの汗をかいてしまうので、人前に出るような仕事はできない」と考える方も少なくはありません。このように、多汗症とは日常生活に支障を出してしまうほどの症状となっているのです。
一方でワキガとは、大量の汗をかくという訳ではなく、汗をかいた際の「ニオイ」が気になってしまう症状のことを指します。汗をかくと、通常であれば、何だか酸っぱいニオイが感じられますが、ワキガの汗のニオイとは、そういった酸っぱいニオイではなく独特なニオイを放ちます。そう、ワキガとは、通常の汗のニオイではなく、独特な異臭を放つ症状のことを指すのです。ワキガのニオイとは、私たちの身近にあるさまざまな「ニオイ」に例えられることが多いです。たとえば、肉じゃが。肉じゃがを作った際、キッチンに広がるあのニオイに似ている・・・という方は多く見られます。また、玉ねぎを切ったときのニオイであったり、鉛筆の芯のニオイであったりと、それはさまざまな「ニオイ」に例えられます。ワキガの症状を引き起こしてしまう原因としては、生活習慣も考えられますが、一番の原因には「遺伝」があげられます。ワキガのニオイとは、通常の汗が出てくるエクリン腺からのニオイではなく、アポクリン腺と呼ばれる汗腺から出てくる汗によってニオイが放たれます。このアポクリン腺の数とは、人によって違いが見られ、それは遺伝が大きく影響しているのです。片親がワキガであれば、50%の確率で子供に遺伝します。両親がワキガであれば、それは80%の高い確率で子供にも遺伝するのです。ワキガのニオイを放つアポクリン腺とは、全身に分布されている訳ではなく、ある特定の箇所にしか存在しません。その特定の箇所とは、脇の下、性器周辺、乳首、耳の中があげられます。耳垢が湿っていると、耳の中のアポクリン腺が発達しているということでもありますので、ワキガになってしまう可能性が高いのです。
多汗症に関しても、「遺伝」は原因の一つに含まれていますが、ワキガのようにそれを予め把握しておくことは困難となっています。